コネール美術館が一般的美術館と異なるのはこ
の談話室の存在ではないでしょうか。美術館は静
かに、他の鑑賞者の迷惑にならないように、おしゃ
べりは極力避けるというのが一般と思われます。
このコネール美術館はいつ行っても、鑑賞者は自
分一人か、その他同伴者のみ、と予想されます。そ
れは作品数が少なく、特別な注目作品もなく、よほ
どの暇人でもなければ、コネール美術館に行って
みようと思わない、と予想されるからです。
また、国立の美術館が電車で1時間程度で行く
ことができる距離にあれば尚更です。
それではコネール美術館の存在意義はどこにあ
るのでしょうか。
関 司満雄 撮影
私は美術館や美術展には良くいく方だと思ってい
るのですが、著名な作家の作品をよく理解できて
はいないと思っています。
具体的に作品を目の前にして、自分の感じ方、鑑
賞の仕方を他人に聞いてもらい、よく芸術を理解し
ている人に説明してもらい、その作品の優れた点と
、問題点を指摘してもらうと、よく分かったような気
分になります。
この談話室はそのような目的のために使いた
いと思っています。
静かに鑑賞するのではなく、作品をよく理解す
るための美術館があってもよいのではないでしょう
か。
開館時のコネール美術館には常に会場担当者
が一人はおりますので、作品を見て他の人はどの
ような感想を持っているのか、また作品に対する世
間の評価がどうなっているのかなど、気軽に声を
掛けていただくと、コネール美術館の存在意義が
分かるのではないでしょうか。
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